出入管理システム及び電気錠システムのメンテナンスについて
システムを不具合が発生しないように運用するためには、定期的なメンテナンスが必要となります。突然の機器不具合で扉が開かない、閉まらないなどで大きな問題となる場合もあります。システム運用には長期的な修繕計画が必要です。1.日常点検、2.定期的な消耗品の交換、3.システムの総合点検、4.機器の入替えなど計画的なシステム運用をお勧め致します。アートサービスではお客さまのシステムに合わせて長期修繕計画をお作りして運用のサポート/アドバイスをしています、下記メール又はお近くの営業所にお問い合わせ下さい。
1.日常点検について
システムを管理する上で一番重要な事は月に1回程度で日常点検を行うことです。少しでも「変だな」と感じたら弊社にご相談下さい。特に扉周りのトラブルが多くなっています。非常口の電気錠などは定期的に動作させないと動きが鈍くなってきます、そのまま放置していると電気錠内部でメカが固まってしまい、火報連動などで解錠しない場合があります。少なくとも年に1回は電気的に解錠操作されることをお勧めします。また、社員通用口など出入りが多い扉などは、施解錠動作が非常に多くなりますので故障の頻度が高くなります、電気錠の動作が少しでもおかしいと感じたら早めの交換が必要です。
2.定期的な消耗品の交換について
システムには定期的に交換が必要な消耗品があります。交換せずにシステムを運用しますと思いがけないトラブルとなる場合があります。下記を参考に計画的な消耗品の交換計画をお願いします。
システムの消耗品
電気錠
電気錠については日本ロック工業会(JLMA)より「錠の耐用年数についてのガイドライン」が発行されており、建物に使用される錠の耐用年数は一般錠が10年、電気錠は7年と定められております。電気錠は7年を超えると製品寿命となりますので入替えの必要があります。
バッテリー
バッテリーについては日本電機工業会及び電池工業会よりバッテリー交換時期の資料が配布されており、システムで使用されている小型制御弁式(シール)鉛バッテリーの寿命は使用環境(温度)にもよりますが1~3年となっております。システムでは停電時などに30分間(機器により時間に違いがあります)通常運用が可能なようにバッテリーが搭載されており、災害時の閉じ込めなどが無いようにしています。また、交換時期を過ぎたバッテリーを使用していますと容器が割れて液漏れにより異臭・発煙・発火など二次障害を引き起こす原因となります。バッテリーについては3年毎の交換が必要です。
電源ユニット
電源ユニットについてはシステム機器の部品では一番重要なものとなります。電源には電解コンデンサーが多く使用されており、この電解コンデンサーが電源ユニットの寿命を左右します。電解コンデンサーが劣化してくると電圧が不安定になったり、ノイズに弱くなるなどシステム全体の誤動作や不具合に繋がりますので、定期的な交換が必要です。電源ユニットについては7年毎の交換が必要です。
パソコン
システムで使用しているパソコンについては長時間連続使用していることが多く、この場合ハードディスクとメインボードは約3年、電源ユニット及びファン関係は約5年が寿命の目安となります。特にハードディスクが壊れると大切なデータが突然消えてしまいますので、定期的なバックアップをお勧めします。使用環境にもよりますが、パソコンについては5年毎の交換が必要です。
3.システムの総合点検について
弊社ではお客さまのシステムについて年1回の総合定期点検をお勧めしています。スポット点検から毎年決まった月に点検を行う点検契約及び保守契約など、お客様のシステムについて不具合が発生しないよう事前に故障箇所を発見して修理を行っています。お客様の予算に合わせて実施内容を選択できますので、下記メール又はお近くの営業所にお問い合わせ下さい。
4.機器の入替えについて
システムの入替え時期は導入後、約12年から15年目が入替えの目安となります。弊社では新しい機器へのリニューアルの他に、ユニットでの交換、基板単位での交換など予算に合わせてシステムの延命なども行っています。お客さまのシステムに合わせて提案させて頂きますので、下記メール又はお近くの営業所にお問い合わせ下さい。